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ネットワーク構築

ネットワーク構築のおおまかな流れを解説します。 Beam Lakeは、複数の標的装置を集中管理するという特性上、射座に配置されているすべての選手用コンピュータと、管理用コンピュータが、同一ネットワーク内に接続されている必要があります。

警告

ネットワーク構築方法は、会場の既存環境によって大きく異なります。 不明点は、施設のネットワーク管理者にお問い合わせください。

1. おもな準備物

標的装置
BPT-216ビームピストル標的装置、MT-201ビームライフル標的装置、または RedDot標的装置です。射座数分の台数を用意します。異なる標的を混在させることもできます。
選手用コンピュータ
射座に配置するコンピュータです。射座数分の台数を用意します。Beam Lake Laneをインストールします。
管理用コンピュータ
競技役員が操作するコンピュータです。 Beam Lake Control、Beam Lake View、Beam Lake Brokerをインストールします。1台のコンピュータにすべてのソフトウェアをインストールすることも可能ですが、安定性の観点から、各ソフトウェアを違うコンピュータにインストールすることを推奨します。なお、汎用的なMQTTブローカーを別途用意している場合は、Beam Lake Brokerをインストールする必要はありません。
スイッチ装置または無線LANアクセスポイント
ネットワーク接続用のスイッチングハブまたは無線LANアクセスポイントです。スイッチ装置(アクセスポイント)には、L3相当の機能を有するマネージドスイッチを使用することを推奨します。スイッチ装置およびアクセスポイントの代わりに、家庭用の無線LAN対応ルータを使用することもできます(安定性の観点から、大規模な競技会での使用は非推奨です)。
各種ケーブル
手順に従ってケーブルやアダプタを用意してください。
備考

Beam Lake Laneを練習用途でスタンドアロンで使用する場合は、管理用コンピュータ・スイッチ装置・無線LANアクセスポイントは必要ありません。

2. 標的装置と選手用コンピュータの接続

選手用コンピュータに、標的装置に着弾した得点などの情報を表示するためには、コンピュータと標的装置を、通信ケーブルで接続する必要があります。

BPT-216ビームピストル標的装置を接続する場合は、下図のように配線します。 ネットワークケーブル・インターフェース装置・USBケーブルは、通常、BPT-216ビームピストル標的装置を購入時に付属されています。

BPT-216ビームピストル標的装置の配線図

MT-201ビームライフル標的装置を接続する場合は、下図のように配線します。 シリアル通信ストレートケーブルは、通常、MT-201ビームライフル標的装置を購入時に付属されています。

MT-201ビームライフル標的装置の配線図

KT RDT ZIE RedDot標的装置を接続する場合は、下図のように配線します。

KT RDT ZIE RedDot標的装置の配線図

コンピュータにUSBケーブルを接続すると、USBシリアルポートとして認識されます。 この時点で、接続されたポートのポート番号(COM番号)を確認しておくことを推奨します(後ほど、Beam Lake Laneの初期設定時に使用します)。 Windowsの場合、デバイスマネージャーを使用して確認することができますが、確認方法がよく分からない場合は、確認できなくても構いません。

COM番号の確認

会場内のすべての射座において、同様に配線してください。

3. LAN 接続

下図のように、すべての選手用コンピュータ・管理用コンピュータを、イーサネットケーブル(LANケーブル)を使用してスイッチ装置に接続します。 または、ケーブルを使用せずに、無線LANアクセスポイントに接続します。 個票などを印刷する場合は、一般的なプリンタ装置も接続してください。

LANの配線

ヒント

DHCPの機能を有していないスイッチ装置・無線 LAN アクセスポイントを使用しており、かつ、それらの装置を DHCP 機能を有するL3スイッチ等に接続しない場合は、各コンピュータでIPアドレスの設定を行う必要があります。

備考

Beam Lake Laneを練習用途でスタンドアロンで使用する場合は、LAN接続は必要ありません。

4. IP アドレスの固定化

管理用コンピュータのうち、Brokerを起動するコンピュータについては、恒久的にIPアドレスが変更されないように、IPアドレスを固定化してください。 また、SIUS Rankと連携する場合は、Controlを起動するコンピュータについても、IPアドレスを固定化してください。 一般的に、固定方法は次の2通りがあります。

備考

上記以外のコンピュータは、IPアドレスを固定化する必要はありません。

備考

Beam Lake Laneを練習用途でスタンドアロンで使用する場合は、IPアドレスの固定化は必要ありません。

方法1: スイッチ装置のDHCP機能による固定

とくに理由がない限りは、こちらの方法を推奨します。 固定化方法は、スイッチ装置のマニュアルをご覧ください。

方法2: コンピュータ側のアダプタ設定による固定

Windowsがインストールされたコンピュータ側のアダプタ設定を使用して、IPv4アドレスを手動設定に固定する手順は、Microsoft社のサポートページを確認してください。